生命保険の中の定期保険を見直す方法で「自動更新の見直し」というものがあります。ここでは、定期保険の自動更新の見直しについて解説します。
定期保険は契約期間が切れると自動的に更新される
定期保険というのは、一般的には10年もの定期保険と言って、10年で契約期間が一区切りつくものです。
ほとんどの定期保険では、10年経過して契約期間が終了すると、自動的にまた10年契約が延長される形になっているのです。
「えっ、手間がなくていいじゃん。なにがいけないの?」
と思ってしまいそうですが、定期保険の自動更新は同じ契約条件、同じ保険金額で契約が延長されるのです。
同じ保険金額であっても、年齢が高くなれば保険料が増えていくため、ほっとけば自動的に保険料が上がっていくことになります。
数百円の差であれば、まあいいかと言えるのかもしれませんが、下記のデータを見てください。
ライフネット生命保険で見積もりをした場合
- 30歳 定期保険 保険期間10年 保険金額 3000万円 月額保険料 3,484円
- 40歳 定期保険 保険期間10年 保険金額 3000万円 月額保険料 7,240円
- 50歳 定期保険 保険期間10年 保険金額 3000万円 月額保険料 17,194円
30歳から40歳になるタイミング、40歳から50歳になるタイミングで2倍以上保険料が上がっているのです。
これは年齢が上がれば死亡リスクが増えていくため、仕方がないことなのですが、生命保険を見直すことでこの保険料の増加を抑えることもできるのです。
本来は保険金額は年齢とともに減らしていくもの
30歳でお子さんが5歳の家庭の場合
稼ぎ手である旦那さんに万が一のことがあった場合に残された家族に残さなければならない保険金額は必然的に多くなります。
- 子供+奥さんの生活費
- 家賃
- 子供の教育費、学費(幼稚園、小中高、大学)
- 葬儀費用
しかし、40歳になったときに住宅ローンを利用して自宅を持っていれば、団信という保険が民間銀行であれば自動的についているので、万が一のことがあっても、家賃が必要なくなります。
- 子供+奥さんの生活費
- 子供の教育費、学費(高校、大学)
- 葬儀費用
さらに、50歳になった時にお子さんが20歳をすぎて自立した場合には、奥さんの生活費分だけで良くなりますし、教育費や学費が必要なくなります。
- 奥さんの生活費
- 葬儀費用
つまり、定期保険の保険金額は年齢を重ねるごとに減らしていくべきものなのです。
10年ものの定期保険の場合には、10年の区切りがちょうどよい見直しのタイミングともいえるのです。
先ほどの例で、更新のタイミングで保険金額を減らした場合には
- 30歳 定期保険 保険期間10年 保険金額 3000万円 月額保険料 3,484円
- 40歳 定期保険 保険期間10年 保険金額 2000万円 月額保険料 4,910円
- 50歳 定期保険 保険期間10年 保険金額 1000万円 月額保険料 5,898円
定期保険の見直しをせずに自動更新にしてしまっていた場合には
- 30歳 定期保険 保険期間10年 保険金額 3000万円 月額保険料 3,484円
- 40歳 定期保険 保険期間10年 保険金額 3000万円 月額保険料 7,240円
- 50歳 定期保険 保険期間10年 保険金額 3000万円 月額保険料 17,194円
なります。
50歳のときの保険料は3倍以上も高くなってしまうのです。
定期保険は年齢が上がるにつれて、保険金額を引き下げていくものなのです。
まとめ
定期保険を利用している方、これから利用を検討している方は、更新のタイミングでの生命保険の見直しが必要ということになるのです。