まったく同じ保障でも、保険会社によって保険料が違う理由

building2128_128同じ保険期間、同じ保険金額、同じ保障内容、同じ特約内容でも、生命保険の払込保険料が保険会社に違うって、そんなことあるのでしょうか?あるとしたら、なぜ、その違いが出てくるのでしょうか?

生命保険の保険料は、3つの指標で決まる

  • 「予定利率」
  • 「予定死亡率」
  • 「予定事業費率」

の3つの指標です。

結論から言えば、この3つの指標が生命保険会社各社によって、設定している数字が異なるため、全く同じ保障の生命保険であっても、払込保険料が変わってくるのです。

「予定利率」

預かった保険金額を保険会社が資産運用して得られる利益の割合のことです。

つまり

  • 資産運用能力の高い生命保険会社 → 「予定利率」が高い → 払込保険料が低い
  • 資産運用能力の低い生命保険会社 → 「予定利率」が低い → 払込保険料が高い

「予定死亡率」

過去の死亡率の統計から算出される性別や年齢別の死亡率のことです。

「これは、生命保険会社全部一緒じゃないの?」

と思ってしまいますが、これも違います。生命保険会社の収益を増やそうとする場合、リスクを多めに見積もっておくということになります。

つまり

  • リスクを多めに見積もる生命保険会社 → 「予定利率」が高い → 払込保険料が高い
  • リスクを少なめに見積もる生命保険会社 → 「予定利率」が低い → 払込保険料が低い

「予定事業費率」

事業運営のコストです。人件費、広告宣伝費、店舗家賃など、生命保険会社の事業運営のコストの割合です。

つまり、

  • 事業コストが高い生命保険会社 → 「予定事業費率」が高い → 払込保険料が高い
  • 事業コストが低い生命保険会社 → 「予定事業費率」が低い → 払込保険料が低い

一番払込保険料の安い生命保険会社というのは

資産運用能力が高くて、予定死亡率をぎりぎりで見積もり、かつ事業運営コストの低い生命保険会社ということになります。

特に差が出てくるのは「事業運営コスト」

ねぜ、ネット生保は払込保険料が少ないのかというと

インターネットのシステムを最大限に利用することで、今までの生命保険会社が必要としていたコストが大幅に削減できるからです。

店舗を持たないため、店舗の維持コストが必要ありません。店舗に配置する人件費、賃料、光熱費、事務機器なども必要ないのです。

インターネットで業務をシステム化しているため、同じ業務も少ない人員で行うことができます。

さらに大手の生命保険会社ほど、CMなどのテレビを中心として広告宣伝費に大きなお金を投資しますが、ネット生保はCMも利用するものの、基本はインターネット広告など広告宣伝費を抑えた広告展開を行います。

結果

家賃、人件費、光熱費、広告宣伝費、など多くの項目で、事業コストを抑えることができるため、払込保険料が格安で手厚い生命保険を提供できるのです。

生命保険の見直しの際には、こういう点も考慮しながら、自分にあった生命保険を比較検討すると良いでしょう。