生命保険選びの手順を下記の通り解説してきました。
- 生命保険加入の目的を確認する
- あなたにとって必要な保障について知る
- 生命保険加入前に知る公的保険「遺族年金」
- 保険金額の算出の元「必要保障額」を試算
- 生命保険の種類とメリットデメリットを把握する
- 生命保険に入る方法とメリットデメリットを知る
これで生命保険の目的も、必要な保険金額も、種類や入る方法も、なんとなく理解していただいたはずです。
しかし、「じゃあ、後はどうすればいいの?」という声が聞こえてきそうです。
生命保険選びは種類も、パターンも、入り方も、種類が多すぎて、情報が多ければ多いほど混乱してしまう方も多いのです。ここでは、「シンプルにこうしましょう。」というのをサイトの編集部目線で解説します。この通りである必要はありませんが、この流れで生命保険を選ぶのが一番良い方法と考えております。
1.生命保険のランキング上位のパンフレット(資料)を集めて、人気のサービスを知る
いきなり、ファイナンシャルプランナーや来店型保険ショップで相談することはおすすめできません。
なぜなら、ファイナンシャルプランナーも、来店型保険ショップの営業マンも、営業を生業にしている方です。セールストークもうまく、大抵の方は一回目の相談をした段階で
「へぇー。そうなんだ。この人の言う通りでいいかも。」
と思ってしまうのです。
それでもいいという方は、一回目の相談した方で生命保険を決めてしまっても良いのですが、注意すべきポイントがあるのです。
注意:「ファイナンシャルプランナーも、来店型保険ショップも、販売マージンが手厚い保険しか紹介しない」
ファイナンシャルプランナーも、来店型保険ショップも、相談は無料です。
彼らが無料で相談してくれるのは、保険契約を紹介すると販売マージン(紹介手数料)が保険会社からもらえるからなのです。
この販売マージン(紹介手数料)でファイナンシャルプランナーは生活しているのです。
しかし、販売マージン(紹介手数料)は生命保険会社によって、手厚さに差があります。当然、収入を増やしたいファイナンシャルプランナーや来店型保険ショップの営業マンは、販売マージンの手厚い生命保険会社を、さも最高の保険のようにすすめてくるのです。
例えば、保険料の安さで有名なライフネット生命の生命保険は、ファイナンシャルプランナーからも、来店型保険ショップからも、すすめられることはほぼありません。
なぜなら、「ネット生保は販売マージンが手薄、もしくはない。」からです。
これでは本当に自分に合った生命保険会社を選ぶことができないのは当然と言えます。はじめから紹介する生命保険会社のラインナップが欠けているのです。
そのため、まずはファイナンシャルプランナーや来店型保険ショップに相談する前に、人気の高い生命保険の資料を集めて、自分の頭の中での予備知識を用意しておいた方が良いのです。
現在、どんな生命保険が人気があって、その生命保険のサービス内容はどんなものか把握したうえで相談に臨むべきなのです。
2.ファイナンシャルプランナー3人に相談する
事前に資料を集めて、人気の生命保険とそのサービス内容を把握したら、やはりファイナンシャルプランナーに相談すべきです。
なぜなら、生命保険というのは、家族の将来設計そのものなのです。
保険選びが難しいのは、単純に生命保険だけの話ではないからです。
- 子供は何人ぐらいを予定しているのか?
- 医療保険はどうするのか?
- 貯金はどのくらい必要か?
- 老後資金の準備はどうするのか?
- 夫婦は今後共働きのままいくのか?
- ・・・・
年金、保険、貯蓄、老後、介護、相続、・・・お金にまつわることだけではなく、どうやって家族を作っていくのか?の将来設計と保険選びは密接に結びつくものだからです。
通販型のネット生保は、保険料も安い分、すべてを自分で考えなければなりません。
家計は適正なのか?相場もわからず、後で後悔してしまう可能性も少なくないのです。
ファイナンシャルプランナーに相談すれば、普通は最初に家族の将来設計をどう考えているのか?の質問からはじまります。その上で、ライフプランを設計し、最終的に必要な保険はどれなのか?のアドバイスがもらえることになります。
家族の将来設計、保険だけでないお金の全体のことからアドバイスをしてくれるという点でファイナンシャルプランナーを活用しない手はないのです。
来店型の保険ショップも、同じようにライフプランなどから相談してくれるところが多いのですが、ファイナンシャルプランナーの資格のない店員でも対応できるようにマニュアル化されている部分が多く、個別の状況に応じた提案というのがあまり得意ではないのです。
注意:「ファイナンシャルプランナーは1人では絶対にダメ」
ファイナンシャルプランナーに相談するうえで一番困ってしまうことは、相談の質が人によって大きく違うということなのです。
相談する顧客のことを親身に考えて、最適なプランを提案してくれるファイナンシャルプランナーもいれば、ファイナンシャルプランナーの資格を持ったばかりの人で教科書通りの提案しかしない方もいます。販売マージンの手厚い保険しか提案してこない人もいるのです。
このデメリットを防ぐためには、3人のファイナンシャルプランナーに相談するして、提案してくれた内容を比較できるようにしておく必要があるのです。
1人に相談しただけでは、おかしいことを言っていても、何がおかしいか素人の相談者には見破ることはできません。しかし、3人に相談しておけば、相談の受け答えや提案内容を比較することができるため、おかしなことを言われていた場合に見破ることができるのです。
単純に3人に相談して、3人ともおかしいファイナンシャルプランナーということはほとんどないため、そのためのリスクヘッジでもあるのです。
3.最終決断の前に自分でネット生保を調べてみる
「親切なファイナンシャルプランナーさんが見つかって良かった。丁寧に将来設計も手伝ってもらったし、生命保険のこともよくわかった。もうここで決めていいよね。」
と思っても、最後にちょっとだけ待ってください。
一番はじめに説明したようにファイナンシャルプランナーからの提案には保険料が安いネット生保の提案が抜けてしまっていることが多いのです。
そこで、すすめられた生命保険と同じ条件で「ネット生保の見積もり」を試算してみましょう。
簡単にできるようになっているので、数分でできるはずです。
すでにファイナンシャルプランナーに相談しているので、ライフプランもできていて、必要な保険もわかっているかと思います。
それと同じ条件でネット生保の保険料を算出してみるのです。
結果として、ネット生保の保険料の方が安かった場合、ファイナンシャルプランナーに断りを入れて、ネット生保に入るという選択肢もあるのです。
この時点ですでに生命保険選びに必要なライフプランや考え方は解決しているはずなので、この段階であれば自分でネット生保を選んでも問題ないのです。
もちろん、「親身にライフプランの設計や相談にのってくれたファイナンシャルプランナーさんに悪い」と思う方は、そのまま提案された生命保険に入れば良いと思います。
しかし、「一時の罪悪感で数十年続く保険料の支払いコストが増えてしまうのであれば・・・」と考える人は、悪いと思いつつも、丁重に断って、自分でネット生保に入ると良いでしょう。
ファイナンシャルプランナーも仕事ですので、断られる可能性も理解しています。トラブルになることはありません。
まとめ
長くなりましたが、まとめると
1.自分で人気ランキング上位の生命保険会社の資料を取り寄せて、予備知識を増やす
2.ファイナンシャルプランナー3人に相談して、比較しながら一番良い保険提案を見つける
3.最後に提案された保険と同条件でネット生保の見積もりをしてみて、保険料の安い方を選ぶ
という流れが一番おすすめの生命保険の選び方になります。