養老保険は、他の生命保険商品「定期保険」「終身保険」「収入保障保険」とはあきらかに性格の違う生命保険です。まずはこれを理解することが養老保険の選び方で重要なポイントです。
養老保険は、死亡保障付の預金?
養老保険は払込保険料の総額よりも、満期になってもらえる満期保険金の方が大きくなる貯蓄用の生命保険です。
老後資金のためにお金を安全に増やすために選ぶものなのです。
たまたま、その資産運用商品に「死亡保障」が付いているという生命保険なのです。
もし、「死亡保障が1000万円必要だから養老保険で賄なおう」なんて思ってしまったら、毎月の保険料は4万円を超えてしまうのです。
死亡保険金額:1000万円
保険金額:20年
契約時年齢:30歳
- 養老保険の月払い保険料:4万2320円
- 定期保険の月払い保険料:1661円
です。なんと約25倍もの保険料負担があるのです。養老保険は払った保険料が戻ってくる生命保険なので、高くても問題ないという人であれば養老保険で必要保障額をカバーするという方法もなくはないですが、死亡保障に関しては格安の定期保険などで賄って、単純に老後資金の貯蓄という意味で養老保険を選ぶのが正しい養老保険の選び方なのです。
比較検討するときも
「定期保険」「終身保険」「収入保障保険」と並べて比較するのは間違え
で
「定期預金」「普通預金」「外貨預金」「個人年金」などの安全性の高い資産運用方法と比較すべきなのです。
単純に金利だけでいえば「定期の預金」の方が良いという判断もありますし、養老保険はおまけとして死亡保障が付いているので利息は少ないけどメリットが大きいという考え方もあるのです。
まとめ
養老保険は老後資金を貯めるための資産運用方法であり、「定期保険」「終身保険」「収入保障保険」とは別物であることを忘れないようにしましょう。
死亡保障を考えての生命保険選びの場合は、養老保険に加入しても良いのですが、「定期保険」「終身保険」「収入保障保険」も合わせて加入することが必要になるのです。