定期保険の特徴がわかったところで、定期保険に入る前に「保険期間と保険金額」を決めましょう。
定期保険と「保険期間と保険金額」の関係
で解説したように
定期保険は、保険料が安くて、高い保険金額が設定できる掛け捨て型の生命保険です。
つまり、高い保険金額を設定しなければならない場合に選ぶべき生命保険なのです。
高い保険金額を設定しなければならないケースとは?
子供がいる家庭で子供が大学を卒業するまでの期間が一番高い保険金額が必要になります。
保険金額というのは、一家の大黒柱が万が一なくなってしまった場合に残された家族が暮らしていくための費用「必要保障額」とイコールなので
子供がいる家庭では
- 子育て費
- 教育費
- 住居費
- 生活費
が必要になってきます。
教育費は、公立の小中高で大学だけ私立だったとしても、1人の子供につき平均1039万円が必要となるのです。
仮に子供2人だとしたら、約2078万円の教育費が必要になります。
これに加えて、子供の食費や住居費も子供の分が必要になるため、単身の方よりも数倍大きな費用が必要になるのです。
さらに言えば、子供が小さいときには残された家族の奥さんが働きに行こうとしても、満足に時間が取れずパートになってしまったり、社会人としてのブランク期間があることから、再就職ができても満足いく収入は期待できないケースも多いのです。
積み重ねていくと、子供が2人いる家庭の場合は、「必要保障額」が大きくなってしまうのです。40代男性の場合、平均で2460万円の保険金額を設定しているのです。
年齢・性別の生命保険加入金額
生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/平成25年度
上記は生命保険の加入金額の推移ですが、子育て世代である40代の保険金額が一番大きくなっており、60代になると半分ぐらいに保険金額が減っていることがわかるかと思います。
これは60代のときには子供が独立して、子供のための学費や生活費というのは必要なくなったということが言えるのです。
定期保険の選び方
定期保険を選ぶときは
一番下の子供が大学を卒業するまでの期間を満期に設定して
十分に残された家族が生活できる保険金額を設定する
というのがおすすめの方法です。
4歳と6歳のお子さんがいる方が定期保険に入る場合には、4歳のお子さんが大学を卒業する22歳まで、約18年間あるため、高い保険金額を設定できる定期保険の20年満期のものを中心に比較検討することになります。
この前提で定期保険を比較検討し、状況に応じて定期保険を見直すことになります。
- 子供が増えれば、定期保険を更新して保険期間を延ばす必要が出てきますし
- 逆に子供が大学に行かずに独立するのであれば、定期保険の見直しで保険金額を引き下げることができるのです。
保険金額をいくらに設定すれば良いのか?については必要保障額の計算で解説しています。
また、同世代の生命保険加入者の平均額も参考にすると良いでしょう。