住宅を購入する時は、生命保険を見直すタイミングです。その理由はなんなのでしょうか?
1.住宅ローンには、無料の生命保険がついてくる
正確に言えば、民間の銀行が提供している住宅ローンを利用する場合は、無料で「団体信用生命保険」というものに加入することが可能です。これは必須事項であるため、フラット35以外の住宅ローンであればすべての方が加入するものです。
「団体信用生命保険」というのは、名前にある通り生命保険のひとつで、住宅ローンの契約者が死亡した場合、残りの住宅ローン返済が免除され、残りの債務は保険会社(保証会社)が代わりに返済してくれる生命保険のことを言います。
契約者である世帯主に万が一のことがあっても、住宅ローンを組んでいれば、その後の返済は必要なくその家を手に入れることができます。
つまり、住宅ローンを利用するタイミングで「団信(団体信用生命保険)」に加入することになるため、万が一のときでも、残された家族の住宅の不安はなくなるということになります。
残された家族の今後の生活の家賃分、必要保障額が下げられるのです。
必要保障額が下がるということは、生命保険の保険金額が少なくていいということになります。
どのくらい下げられるのかは、家計や現在加入している生命保険の保険金額、加入時の必要保障額の試算によって異なりますが
家賃(8万円)×30年だとしても、2880万円です。この半分だとしても1440万円です。生命保険の保険金額を大幅に見直せるチャンスと言えるでしょう。
2.住宅ローンには、生命保険以外の特約もついてくる
これは最近の傾向なのですが、例えば住信SBIネット銀行が提供している「Mr.住宅ローン」という住宅ローンの場合、8大疾病保障、傷害保険、地震補償などが無料で付帯されています。
補償額はあまり大きくないのですが、多少の足しにはなるはずです。
3.ライフプランの見直しタイミング
住宅ローンを利用する場合、住宅を購入する場合には、今後のライフプラン(家計の収支計画)を作るのが一般的です。
FPなどの専門家に住宅ローン選びを相談した場合も、ライフプランを作ることになります。
ライフプランは、今後の収入、考えられる支出、ライフイベントに合わせた支出、資産運用の結果、住宅ローンのローン返済など、家計の将来設計をする計画表です。
つまり、ライフプランを作った時に、合わせて「本当に必要な生命保険は何なのか?」という視点で、生命保険を見直してみるべきなのです。
住宅は生涯で最大の買い物です。将来への保障も同時に考慮すべき最大のタイミングと言えるでしょう。自分自身で考える自信がない方は、住宅ローンと同時に生命保険も合わせて、FPに相談してみると良いでしょう。