生命保険の配当は「無配当」を選ぶ

leverage128_128生命保険には配当というものがあります。これは、予想したよりも預かった保険料の資産運用がうまくいき、予定以上の利益が発生した場合に保険加入者に対して配当という形で分配されるものなのです。

生命保険の配当の仕組み

生命保険は、下記の予定利率をもとに計算されています。

  1. 「予想運用利回り」 保険料を保険会社が運用した場合の利回り
  2. 「予定死亡率」 亡くなる方の割合
  3. 「予定事業費率」 保険会社の運営コストの割合

この3つの指標を予想したうえで、保険料というのが決まってきます。しかし、未来の予想に基づいて保険料が設定されていることになるため、実際に年数が経過したら、「予想以上に利回りが良かった。」「予想以上に死亡率が少なかった。」「予想以上に経営コストがかからなかった。」など、想定していた保険料が払い過ぎだった可能性が出てくるのです。この剰余金分を保険加入者に分配する仕組みが「配当」というものなのです。

配当による生命保険の分類

有配当保険

毎年配当タイプの生命保険

剰余金が発生した場合に毎年配当金として分配する仕組みの生命保険です。契約後3年目の応当日から支払いがはじまります。

5年後とに利差配当付きの生命保険

剰余金の計算を5年後とで通算して行うタイプの生命保険です。契約後6年目の応当日から5年ごとに支払いがはじまります。

無配当保険

配当の分配がない生命保険

配当がない分、ギリギリのラインで保険料を算定するため、保険料は有配当保険と比較して安く設定されます。

なぜ、「無配当」の方が良いのか?

まず、景気が悪いときは「剰余金」がほとんど発生しません。すべてのものが値上がりしていたバブル期であれば、「配当」も多くありましたが、現在では資産を増やすことすら難易度が高い状況のため、「剰余金」を発生する状況にはなりにくいのが現状です。

また、「予定事業費率」がブラックボックスであることもひとつの要因です。「予定事業費率」というのは生命保険会社の経営にかかわるコストのことなので、CMをいっぱい打てばそれだけで事業費は増大するものなのです。言ってみれば、かりに「予想運用利回り」が予想よりうまくいっても、事業費を増やしてしまえば、剰余金は発生しないことになります。

株式などとは違い、生命保険における配当というのはかなりあやふやなものなのです。そのため、少しでも保険料が確実に安くなる「無配当保険」の方がお得と言っていいでしょう。

少なくとも、景気が悪く予定利率が最低ラインで維持されてしまう不景気の時には、同じ保障で配当の違いが選べるなら「無配当保険」を選ぶべきなのです。