ソルベンシーマージン比率で生命保険会社の安全性を見極める

met128_128ソルベンシーマージン比率は、格付けと同様に生命保険会社の安全性を判断できる指標です。ここでは、ソルベンシーマージン比率について解説します。

生命保険会社の破たん時には、保険契約は保護されるが、保険内容は保護されない

まず、「生命保険会社の安全性を見極める」ことがなぜ必要なのか?というと

生命保険の契約自体は、生命保険契約者保護機構によって保護されており、救済保険会社もしくは生命保険契約者保護機構が設立する子会社によって、保険契約は継承されるのです。

「じゃあ、生命保険会社の安全性はどうでもいいじゃん。」と思いがちですが

保険契約は守られますが、保険契約の保険金額などは責任準備金の90%まで引き下げられてしまう可能性があるのです。責任準備金というのは、保険金額から生命保険会社の保険契約の維持管理費用等が除かれた金額なので、元の生命保険金額からすれば7割、8割に減ってしまうことも可能性としてはあるのです。

将来大きく損をしないためには、倒産しない生命保険会社を選ぶ必要があるのです。

ソルベンシーマージン比率とは

ソルベンシーマージン比率は

  • ソルベンシー = 負債等に対する支払い能力
  • マージン = (時間・経費等の)余裕・余地

と訳され、保険金額の支払い余力のことを指すのです。天災や株の大暴落などが起きてしまえば、保険会社が支払わなければならない保険金額の総額が予想以上に大きくなります。予測を超えるリスクにどのくらい耐えられるのか?というのがソルベンシーマージン比率の持つ意味なのです。

ソルベンシーマージン比率の計算式

ソルベンシー・マージン比率(%)

= ソルベンシー・マージン総額 ÷ ( リスク × 1/2 ) } × 100

と素人には意味が分からない公式なので、この公式自体を理解する必要はありません。

ソルベンシーマージン比率で選ぶべき生命保険会社とは

最低でも200%を超えている生命保険会社を選ぶ

ソルベンシーマージン比率が200%を切ると監督当局によって、早期に経営の健全性の回復を図るための措置がとられます。それだけリスクの高い状態ということになります。

おすすめは、400%以上の生命保険会社

実際には、ほとんどの生命保険会社が600%を超えるソルベンシーマージン比率を有しています。

400%以上あれば、それ以上の比較には意味がない

ソルベンシーマージン比率が400%を超えるとそれ以上に大きいソルベンシーマージン比率を持つ生命保険会社が安全なのかというとそういうわけでもありません。ソルベンシーマージン比率は契約数が少ない生命保険会社ほど数字が大きくなるものなので、中小企業や新規参入の生命保険会社は8000%とか、1万の位になることも珍しくないからです。これは経営の安定性とは違う話なのです。

そのため、最低ラインが400%以上であれば、後は格付けや財務状況などで安全性を判断すべきなのです。

2012年9月時点の生命保険会社別ソルベンシーマージン比率

  • アイエヌジー生命 : 977.4%
  • アイリオ生命 : 978.5%
  • アクサ生命 : 647.8%
  • 朝日生命 : 401.8%
  • アメリカンファミリー生命 : 627.9%
  • アリアンツ生命 : 2521.3%
  • NKSJひまわり生命 : 1473.9%
  • オリックス生命 : 869.1%
  • カーディフ生命 : 722.4%
  • かんぽ生命 : 1364.3%
  • クレディ・アグリコル生命 : 1061.7%
  • ジブラルタ生命 : 820.3%
  • 住友生命 : 673.4%
  • ソニー生命保 : 2149.6%
  • ソニーライフ・エイゴン生命 : 9641.1%
  • 損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命 : 1510.5%
  • 第一生命 : 588.9%
  • 第一フロンティア生命 : 713.4%
  • 大同生命 : 925.0%
  • 太陽生命 : 717.5%
  • チューリッヒ・ライフ・インシュアランス : 1303.7%
  • T&Dフィナンシャル生命 : 525.3%
  • 東京海上日動あんしん生命 : 2125.6%
  • 東京海上日動フィナンシャル生命 : 741.6%
  • 日本生命 : 565.5%
  • ネクスティア生命 : 1985.7%
  • ハートフォード生命 : 699.1%
  • ピーシーエー生命 : 839.6%
  • 富国生命 : 763.3%
  • フコクしんらい生命 : 572.8%
  • 富士生命 : 1049.7%
  • プルデンシャル生命 : 811.0%
  • プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命 : 761.0%
  • マスミューチュアル生命 : 526.7%
  • マニュライフ生命 : 1030.6%
  • 三井生命 : 497.1%
  • 三井住友海上あいおい生命 : 1235.8%
  • 三井住友海上プライマリー生命 : 711.0%
  • みどり生命 : 10329.3%
  • 明治安田生命 : 790.2%
  • メットライフアリコ生命 : 897.5%
  • メディケア生命 : 3139.1%
  • ライフネット生命 : 2643.2%