終身保険を選ぶときに一番注意しておきたいことが「シンプルな終身保険を選ぶ」ということです。これが終身穂家kンの選び方で重要なポイントになるのです。
終身保険は、バリューセットのように他の保険が付いてくる
終身保険には、さもマクドナルドのバリューセットのように「特約(オプション)」が付いてきます。もともと付いているわけではなく、生命保険会社の営業マンなどがさもセットであり、「みなさんこれも付けていますよ。」と営業してくるのです。
よくわからないかたは「じゃあ。それで」と気軽に定期保険特約付きの終身保険、入院保険特約付きの終身保険に入ってしまうのです。
しかし、これが一番終身保険選びではやってはいけないことなのです。
特約をつけたら終身保険のメリットがなくなる
終身保険のメリットをおさらいすると「終身保険は満期になれば解約返戻率が100%を超えて戻ってくる。」ことが最大のメリットと言えます。
しかし、定期保険特約、入院保険特約、医療保険特約を付けてしまった場合はどうなるのでしょうか?
そうです。終身保険なのに払込保険料に対して掛け捨て部分が発生してしまうため、満期を過ぎても解約返戻率が100%を大きく割ってしまうのです。
「気付いたら、毎月払っている保険料の半分は特約の保険料だった。」ということも少なくないのです。
定期保険が必要な場合も別の定期保険に入る方が整理がしやすい
当然、終身保険の場合には必要な保険金額をカバーしきれないケースも出てきます。1500万円の必要保障が必要でも、保険料が高い為終身保険に入れるのは300万円かもしれません。この場合は1200万円は保険料の安い定期保険に入る必要があるのです。
「それなら定期保険特約付き終身保険でもいいんじゃないの?」
と思う方も多いと思いますが
「定期保険特約付き終身保険」と、「定期保険と終身保険はバラバラのものに入る」のとでは大きな違いがあるのです。
見直しのタイミングが取れない
特約というのは主契約に付随して入るものなので、定期保険特約だけを外すという判断ができなくなります。別の定期保険に加入しておけば、10年更新型で10年ごとに定期保険を見直すこともできますが、終身保険の場合ははじめに決めた特約期間は終身保険を解除しなければ続けなければならないのです。
正確に定期保険の保険料の安さを比較できない
特約であるため、終身保険の保険料と定期保険の保険料が一緒くたになってしまい、どちらがいくらという割合は提示されるものの、他の生命保険会社の定期保険との比較検討が正確にできなくなってしまいます。
どれが掛け捨てで、どれが貯蓄性があるのか、判断しにくい
生命保険に詳しい方であれば、定期保険分がいくら、医療保険分がいくら、終身保険分がいくらと把握することができるかも知れませんが、素人には難しいのです。
「あなたは、バリューセットでポテトがいくらでジュースがいくらか?把握しているでしょうか?」
それと同じなのです。特約をいっぱいつけて契約をひとつにまとめてしまうと、何がいくらかわからなくなってしまうのです。
1500万円の必要保障が必要な時に、300万円分は老後資金のためにも貯蓄性のある終身保険で、残りの1200万円分は子供が大きくなるまでの必要保障額を担保するために掛け捨ての定期保険でとバラバラに加入する方が理解がしやすいのです。
まとめ
終身保険を選ぶときのポイントは「終身保険は終身保険で分離してシンプルに考えること。無駄な特約(オプション)は極力つけない」です。
あくまでも終身保険のメリットは満期時に解約返戻率が100%を超えることです。解約返戻率が100%を切るような特約はつけずに必要であれば、別の定期保険や医療保険を検討することをおすすめします