生命保険の見直しでも、重要になる保険金額(必要保障額)ですが、どうやって金額を算出するのが良いのでしょうか。ここでは生命保険の必要保障額の算出方法を解説します。
保険金額(必要保障額)はこうやって決める
生命保険は残されてしまう家族が暮らしていくために十分な費用を捻出する役割を持つものです。そのため、生命保険金額(必要保障額)というのは、残された家族が十分に暮らせるために必要な金額になるのです。
必要保障額の計算方法
必要保障額 = 残された家族に必要となるお金 - 残された家族に入ってくるお金
残された家族に必要となるお金
- 生活費
- 住居費
- 教育費
- 死亡整理金
- など
残された家族に入ってくるお金
- 給料
- 遺族年金
- 死亡退職金
- 貯蓄
具体的な必要保障額の計算例
夫:30歳 会社員 妻:28歳 子供:0歳の場合
配偶者が88歳まで60年間生存した場合
残された家族に必要となるお金
- 生活費 子供が独立するまで月18万円×20年 独立してから月18万円×40年 = 12,960万円
- 住居費 月8万円×60年 = 5,760万円
- 教育費 公立の学校へ通った場合 = 1,096万円
- 死亡整理金 葬儀費用 = 300万円
合計 15,796万円
残された家族に入ってくるお金
- 貯蓄 = 400万円
- 家族の収入 月12万円×37年 = 5,328万円
- 死亡退職金 = 300万円
- 遺族年金 遺族基礎年金、遺族厚生年金、老齢年金など = 7,000万円
合計 13,028万円
必要保障額 = 15,796万円 - 13,028万円 = 2,768万円
つまり、上記の計算例の場合は、必要保障額は2,768万円になります。これをベースに生命保険の保険金を決めていくことになります。
もちろん、上記の試算は、生活水準による生活費の違いや、妻の職業、住宅ローンの団信の加入状況、独立後の子供の仕送りなど、様々な状況に応じて必要保障額は変わってきます。あなた自身の状況に応じて、計算する必要があるのです。