収入保障保険は、定期保険の一種ですが、保険金が満期までの残存期間に対して月額で支払われるため、満期に近づけば近づくほど受け取れる保険金総額が減る仕組みの生命保険です。例えば、設定した満期の1か月前に亡くなったとしたら1か月分の給付金しか受け取れないのです。「それはあまりにも・・・」ということで保証期間というものが設定されている収入保障保険が出てきたのです。
収入保障保険の保証期間とは
収入保障保険は例えば、給付金が10万円で、満期が60歳だった場合に残った残存期間に応じて保険金が支払われます。
50歳で死亡してしまった場合には、120ヶ月残っているため1200万円が総額で保険金として支払われます。
しかし、
59歳11か月で死亡してしまった場合には、1ヶ月しか残っていないため保険金は10万円だけになってしまうのです。
これではあまりにも・・・ということで登場したのが支払保証期間付きの収入保障保険です。
支払保証期間が設定されていれば、それよりも少ない残存期間だった場合にも保証期間分は最低でも保険金が支払われるというものです。
支払保証期間が5年、給付金10万円で満期が60歳の場合
- 55歳で死亡した場合でも
- 58歳で死亡した場合でも
- 59歳と11か月で死亡した場合でも
最低5年間は毎月10万円は支払われるのです。
当然、支払保証期間は長い方が月払い保険料は高くなります。
オリックス生命の収入保障保険「Keep」の場合
30歳、男性、給付金額10万円、保険期間65歳満了
- 支払保証期間:1年 → 月払い保険料 3,650円
- 支払保証期間:5年 → 月払い保険料 3,770円
となっています。
この2つのプランだけで比較すれば、たった120円の差しかないのに4年分、480万円も保険料が違うので、支払保証期間は5年にしておいた方が良いというような判断になります。
同じ保険料なら支払保証期間は長い方を選ぶ
収入保障保険を比較する際に、支払保証期間があるもの、ないもの、期間が長いもの、短いものがあります。
支払保証期間があった方が良いのか?ない方が良いのが?で言えば、支払保証期間はある収入保障保険をおすすめします。
というのも、たしかに年齢を重ねるごとに子供は独立していくため必要保証額というのは徐々に減少していくものなのですが、葬儀費用などは常に存在するため、必要保証額がゼロになるということはないのです。
ということは、満期の1か月前の死亡の場合、1か月分の給付金10万円しか受け取れないということでは対応ができないケースも出てくるのです。
当然、「収入保障保険+終身保険」という形で終身保険の方で最低限の必要保障額は担保できているというのであれば、問題ありませんが
収入保障保険しか考えていないという場合には支払保証期間はあった方が良いのです。
また、同じ月払い保険料の場合には、支払保証期間が長い収入保障保険を選ぶと良いでしょう。