生命保険には「契約者貸付制度」というものがあります。これは、生命保険に入っているとお金が借りられる制度のことですが、どのような制度なのでしょうか?
契約者貸付制度とは
文字通り、生命保険の契約者に貸し付けをする制度のことを言います。生命保険の契約者であれば解約返戻金のうちの一定の範囲内でお金を借りることが可能です。多くの生命保険会社の場合は、解約返戻金の9割までであればお金を借りることができるのです。
この制度を利用して借り入れをした場合は、金利が発生します。契約者貸付制度の金利は契約時期によって異なり、相場は3%~6%という低金利に設定されています。カードローンやフリーローンなどでお金を借りるよりも生命保険から借りた方が金利は低金利で借りることができるのです。
生命保険会社にとっては、支払う必要がある解約返戻金の範囲内であれば、お金を貸すことに対してリスクもないことから生まれた制度と言えます。
また、この制度の場合は、あくまでも保険契約者のみが利用できる制度なので、被保険者や保険金受取人は対象外です。
契約者貸付制度の返済期限
「いつまでに返済しなければならない」という返済期限は、契約者貸付制度の場合は決まっていません。満期まで返済がなければ、満期の保険金から差し引かれるだけだからです。
契約者貸付制度利用中の配当金
契約者貸付制度を利用している最中の配当金に関しては、影響はありません。受け取ることが可能です。
契約者貸付制度を利用する流れ
1.証券証書、証券番号を確認する
2.生命保険会社へ連絡する
※連絡が不要で、カードでATMなどから引き出しが可能な生命保険もあります。
3.書類を提出する
契約者貸付制度の申込書を送付します。
4.手続き完了
契約者貸付金お手続き完了の連絡を生命保険会社からもらう。
まとめ
契約者貸付制度は、自分が支払ってきた払込保険料の中から借り入れが可能になるサービスです。急な出費によってカードローンなどを検討しているのであれば、積極的に利用すべき制度と言えます。