保険金額の算出の元になる必要保障額を試算する

calculation128_128生命保険を選ぶ前に、どのくらいの保険金額が必要なのか?を考えなければ保険料も算出できない為、生命保険ごとに比較することもできません。完全にこの試算の通りにする必要はありませんが、保険金額を算出するためにはこの試算は必要な手順なのです。

生命保険の保険金は残された家族の生活を支えるための費用

生命保険というのは、家計を支えている方がなくなってしまった場合に残された家族を経済的に支えてくれるサービスです。

生命保険の保険金で、残された家族は生活していくことになるのです。

つまり、「生命保険の保険金額をいくらにするのか?」というのは

「残された家族が暮らしていくために必要なお金はいくらなのか?」

というのと同じ意味を持つのです。

これを必要保障額と言います。多くの方が勘違いしてしまいがちなのですが、年収に連動して生命保険の保険金額が決まるわけではないのです。年収が低くてもお子さんが多ければ、この必要保障額が増えますし、年収が高くても生活水準が低くて子供が少なければ必要保障額は少ないのです。

必要保障額を算出することで入るべき生命保険の保険金額が決まると言えます。

必要保障額の計算方法

必要保障額 = 残された家族に必要となるお金 - 残された家族に入ってくるお金

残された家族に必要となるお金

  • 生活費
  • 住居費
  • 教育費
  • 死亡整理金(葬儀費用など)
  • 相続税

など

残された家族に入ってくるお金

  • 給料
  • 遺族年金
  • 死亡退職金
  • 貯蓄

など

具体的な必要保障額の計算例

夫:30歳 会社員 妻:28歳 子供:0歳の場合
配偶者が88歳まで60年間生存した場合

残された家族に必要となるお金

生活費 子供が独立するまで月18万円×20年 独立してから月18万円×40年 = 12,960万円
住居費 月8万円×60年 = 5,760万円
教育費 公立の学校へ通った場合 = 1,096万円
死亡整理金 葬儀費用 = 300万円
合計 15,796万円

残された家族に入ってくるお金

貯蓄 = 400万円
家族の収入 月12万円×37年 = 5,328万円
死亡退職金 = 300万円
遺族年金 遺族基礎年金、遺族厚生年金、老齢年金など = 7,000万円
合計 13,028万円

必要保障額 = 15,796万円 - 13,028万円 = 2,768万円

つまり、上記の計算例の場合は、必要保障額は2,768万円になります。これをベースに生命保険の保険金を決めていくことになります。

もちろん、上記の試算は、生活水準による生活費の違いや、妻の職業、住宅ローンの団信の加入状況、独立後の子供の仕送りなど、様々な状況に応じて必要保障額は変わってきます。あなた自身の状況に応じて、計算する必要があるのです。

必要保障額の試算

下記の試算では、はじめに2人以上の世帯の全国平均値を入れています。当然、支出の状況や遺族年金などの収入は家庭ごとに違っていますので、自分の家計に近い数字を入力して試算しましょう。不明なものがあれば、平均値を元に入れて計算することをおすすめします。

必要保障額 = 将来支出額 - 将来収入額

で計算されるため、「-(マイナス)」で表示されます。「」その分の生活費が足らない為、生命保険で賄いましょう。」ということを意味します。

まとめ

必要保障額がなんとなくでも試算できれば、生命保険で設定すべき保険金額の目安がわかったことになります。では、次に生命保険の種類とそのメリットデメリットについて把握しましょう。

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