20代~30代で家族を持ち子供がいる自営業の方の家庭では、どういう形の生命保険を選ぶべきなのでしょうか。サラリーマンの家庭と違う生命保険選びのポイントがあるのでしょうか。ここでは20代~30代自営業ファミリーの生命保険の選び方について解説します。
20代~30代自営業ファミリーの前提条件
夫:20歳~39歳
妻:20歳~39歳
子:0歳~5歳世帯年収:400万円~500万円
住宅:保有(住宅ローンあり)
妻:専業主婦自営業
収入も多くはない
社会保障が少ない
20代~30代自営業ファミリーの生命保険選びのポイント
社会保障が少ないため、サラリーマンのファミリーよりも保険金額を増やす必要がある
社会保障の遺族年金がサラリーマンと自営業では大きく差があるのです。
- サラリーマン:厚生年金から支給される遺族厚生年金
- 自営業:国民年金から支給される遺族基礎年金
サラリーマンの方の遺族年金受給額
- 遺族基礎年金:8年:809.6万円
- 遺族厚生年金:51年:2646.9万円
- 中高齢寡婦加算:22年:1295.8万円
- 老齢基礎年金:21年:1650.6万円
合計:6402万9000円
自営業の方の遺族年金受給額
- 遺族基礎年金:8年:809.6万円
- 老齢基礎年金:21年:1650.6万円
合計:2460万2000円
上記の試算では、遺族が受け取れる年金額の差は約4000万円もあるのです。当然、この差は大きい為、4000万円全額とは言わないまでも、サラリーマンの家庭よりは手厚い保険金額の生命保険に入る必要があるのです。
医療保険、介護保険で万が一のケガや病気のリスクに備える
国民健康保険には働けないときの収入を保障してくれる傷害手当金がないのです。ここでもサラリーマンと自営業の人との差があるのです。
万が一、ケガや病気で長期の入院になった際には医療保険や介護保険で対応する必要があるのです。
老後資金も自分せ貯める必要がある
当然、サラリーマンでなければ退職金がありません。老後資金は自分で貯めておく必要があるのです。終身保険を活用して老後資金を貯めると良いでしょう。
20代~30代自営業ファミリーの生命保険選びの例
夫
- 収入保障保険:給付金額20万円(35年)
- 終身保険:保険金額500万円(払込期間65歳まで)
- 終身医療保険:入院給付金10000円
妻
- 終身保険:保険金額500万円(払込期間45歳まで)
- 終身医療保険:入院給付金10000円
想定保険料
- 夫:25,000円
- 妻:20,000円
- 合計:45,000円
まとめ
20代~30代自営業ファミリーの場合は、サラリーマンよりも社会保障がいろんな面で手薄であることを認識しなければなりません。
その分、自分で老後資金を貯めて、病気やケガ、死亡時の保障を手厚くしなければならないのです。